発表用アカウントの活用

現代では、仕事や授業においてパソコンを使って発表することが普通となっています。パソコンには様々な使用履歴を活用した機能があるため、いつものパソコンで発表すると恥ずかしい思いをすることもあります。例えば、参考資料にYoutubeで公開されている動画を流したときに、次の動画候補としてちょっとエッチな動画が指定されたり、デモンストレーション時の仮名漢字変換で、好きなアニメキャラクターの名前が出てしまったりする可能性があります。また、扱っていること自体を機密にする必要があるようなファイルのファイル名などが、ファイル履歴に表示されることもあります。

様々な履歴データは初期化したり消したりすることもできますが、ブラウザ本体、Youtubeなどの多数のネットサービス、OS本体、アプリケーション、IMEなど非常に多岐にわたり、とてもすべてを完璧に処理するのは大変で、相当気をつけていても抜けが出てしまいます。そこで、活用したいのが発表用アカウントの作成です。発表の時のみに活用するようにすれば、ほとんどの履歴が日常のパソコン利用から切り離されます。情報が共有されてはいけない発表先が複数あるなら、複数の発表用アカウントにするのもよいでしょう。ただし、アカウントを別にしても、アカウント共通で動作するようなアプリケーションや、ストレージの中は共通なので油断は禁物です。

故障したHDDやUSBメモリからの情報流出に注意

故障したハードディスクやSSD、USBメモリなどのストレージは情報流出の原因になる場合があります。故障しているため、読み書きが行えずデータの消去ソフトによるきちんとした消去を行えないのが原因です。

ストレージを読み書きできないなら、むしろ安全に思えるかもしれませんが、ちょっとしたことで正常に動作することがあります。例えば、何十回も接続し直すと問題なく動作したり、基本的には正常で手元のパソコンとの相性が悪いだけであったりすることがあります。本当に装置が故障していたとしても、少し詳しい人なら容易に修理できる故障であったりする場合もあります。現在は見ることができないとあるサイトでは、廃棄されているHDDを修理して個人情報が取り出せるかという実験がされていました。ストレージを故障するまで使用する場合は、流出しても問題のないデータに制限しておくと良いでしょう。また、最初から暗号化して活用するという方法もあります。

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