スリムタワーPC - パソコンの種類

百科事典のようなサイズの机に設置して使用するタイプのパソコンです。大きさは大体、幅10cm、高さ30cm、奥行き30cm、重さは5kg程度となっており、画面やキーボードは内蔵していません。かつては、一般消費者向けにも多い形態でしたが、現在ではビジネスや教育用が主体で、大手パソコンメーカーなら大体出しています。取り立てて有名な機種はありません。

長所としては、

  • 比較的安価である。
  • 最低限の本格的な拡張性がある。
  • 性能はそこそこ以上で、高性能も選べる。
  • ディスプレイやキーボードを選べる。

などが挙げられます。コンピュータの本体のみとなっており、それなりに安価ですが、小型デスクトップよりは高価です。サイズの都合やメーカー保証の関係で制約もありますが、一般的な自作パソコンの最小サイズでもあり、CPU、メモリ、GPUボードなどの拡張ボードなど、一通りの要素の拡張や交換ができる可能性が高くなっています。デスクトップPCであり、極端に小さいわけでもないので、そこそこの性能から高性能まであります。ディスプレイやキーボードが別ですが、自由に選択できて無駄にならないというメリットにもなります。

短所としては、

  • ディスプレイやキーボードがない。
  • 移動させるのが難しい。
  • 拡張性に制約があり中途半端になる。
  • 超高性能な機種がない。

などが挙げられます。ノートPCのようなものが必要な場合には適しません。ただし、外見から明らかにわかることなので、誤って選ぶことはないでしょう。また、外付けディスプレイやキーボードが必要なので、移動させるのも困難です。

拡張性は低くないのですが、サイズの制約で、2台目のストレージの追加、大型の超高性能GPUボードの追加のような非常に本格的な拡張には制限があります。同様の理由で、超高性能な機種がありません。業界の傾向として、デスクトップPCで性能を追求する場合は、フルタワーPCなどの大型の筐体を用いて、徹底的に性能を追求する傾向が強いので、スリムタワーPCで超高性能なものはほぼありません。