ビデオ編集 - パソコンの用途

このあたりになってくると、ハイスペックなパソコンや周辺機器が必要になってきます。高性能なCPU、大容量のメモリやストレージ、大型ディスプレイが必要になります。ただし、非常に軽くやるだけなら、「一般的なPC用途」のレベルでも良いでしょう。

基本的には中型ノートPCやデスクトップPCを選ぶのが良いでしょう。中型モバイルノートPCでも対応可能な機種はありますが、かなり高価になります。

CPUはビデオ編集において非常に重要で、編集作業中のパソコンの反応の早さや、ちょっとした待ち時間に影響してきます。CPUの強化は困難であることも有り、可能ならCore i7、最低でもCore i5あたりにできると良いでしょう。編集作業だけでなく、ビデオ編集の最後の手順である閲覧用のファイル作成時間にも大きく影響します。このときに行うのはエンコードと呼ばれる処理で時間がかかるものですが、CPU性能が非常に効いてきます。

メモリは、可能なら16Gバイト以上、最低でも8Gバイト以上あると良いでしょう。これも、編集作業中のパソコンの反応の早さや、ちょっとした待ち時間に影響してきます。ストレージは、eSATA接続やUSB3.1 Gen2接続で4TB以上が良いでしょう。ストレージは、編集対象のビデオデータやそれに使用するビデオ素材を置いておく場所で、容量も速度も重要です。編集を終えた編集データを保管しておくためにも使用するので、消費速度も大きくなりがちです。ただし、増強は比較的容易なので、そこまで気にしなくても良いでしょう。

ビデオ編集のためのパソコンとなると、性能や機能に不足が生じた場合への対応も考える必要があります。ほとんどのパソコンで、ストレージの拡張は容易です。メモリの拡張は、モバイルノートPCではできない機種も多いですが、中型ノートPC以上の本体サイズのパソコンならほぼできるでしょう。他の要素と比較するとCPUの強化は最も困難であり、一般ユーザがやることではありません。詳しいユーザでも、ノートPCではほぼ不可能、デスクトップPCでもスリムタワーPC以上の本体サイズがないと困難です。現在はパソコンが低価格となり、自作パソコンにコストパフォーマンスを求められないようにも思われますが、このようなハイエンドパソコンなら、その強みを発揮できます。