キックスタンド付き中型タブレットPC - パソコンの種類

マイクロソフトのSurfaceシリーズで有名になった形態で、自立させるためのキックスタンドを取り付けた中型タブレットPCです。一般的には、タブレットPCとだけ呼ばれますが、それでは余りに範囲が広いので、中くらいのサイズのキックスタンドの付いたタブレットPCと言うことで「キックスタンド付き中型タブレットPC」という本サイトのための名称で区別しました。

基本的な長所短所は、中型タブレットPCと共通しています。長所としては、

  • 本体だけで自立できる。
  • ペンタブレット対応ならイラスト作成に向いている。
  • 中型タブレットPCと共通
    • 多少は安価である。
    • キーボードがなく軽量である。
    • 閲覧用として使いやすい。
    • 高精度なペンタブレット機能を持つものが多い。

などが挙げられます。手に持たないで使用する場合、使いやすい角度に設置することは非常に重要です。また、自立させるためにサードパーティ製の洗練されていないオプションを導入してしまうと、重量や体積が想像以上に増えてしまうことがあります。また、ペンタブレット機能を持つ機種であれば、手前にキーボードを置かずに、画面を手前に置いて、ペンを使用できるため、イラスト作成などのクリエイティブ用途に向いています。

短所としては、

  • 落下しやすい。
  • 専用キーボードを付けると広い設置場所が必要となる。
  • キックスタンドの分だけ重さが若干不利となる。
  • 中型タブレットPCと共通
    • Windowsではあまり使いやすくない。
    • 文字入力が非常にやりにくい。
    • 立てるためのカバーなどが必要な場合がある。

などが挙げられます。

キックスタンドで立てる場合には、本体の1辺とキックスタンドの1辺で本体を支えることになります。机の上で使用している場合、キックスタンドが机から落ちれば、確実にタブレット本体が机から落ちてしまいます。キックスタンドはユーザ側から見えないので、いつの間にか机の端ギリギリになっていることもあります。

Surfaceには専用のキーボード付きカバーであるType Coverがありますが、それを本体に取り付けてキックスタンドを使っても、支えているポイントは変わらないので、落下しやすさはそれほど変わりません。さらん、このような場合、置き場所は、キーボードからキックスタンドの先端までをカバーする必要があります。もちろん、膝の上での使用もかなり難しくなります。通常のノートPCなら、キーボード側の8割程度が置ければ、かなり安定して置くことができるのと比較すると、専用キーボードを付けた中型タブレットPCは、設置の安全性、設置面積ともにかなり不利になります。

キックスタンドは1kg程度の本体を支えられる構造なので、それなりに丈夫で重量があります。手に持って使う場合や壁に貼り付ける場合などでは、キックスタンドが不要になりますが、その場合にはキックスタンドは無駄なものになります。

中型タブレットPC - パソコンの種類

板状でキーボードはなく、タッチ対応の画面が片面を覆っているPCです。重さは800gから1kg、画面は10型から13型くらいなので、手に持つよりも置いて使うのが普通です。

長所としては、

  • 多少は安価である。
  • キーボードがなく軽量である。
  • 閲覧用として使いやすい。
  • 高精度なペンタブレット機能を持つものが多い。

などが挙げられます。キーボードもない単純な一枚板の構造なので、安価になりやすく軽量です。入力装置であるキーボードやトラックパッドがなく邪魔にならないため、閲覧用として便利です。高精度なペンタブレット機能を持ち、ペンタブレット用のペンが標準装備の機種も珍しくありません。

短所としては、

  • Windowsではあまり使いやすくない。
  • 文字入力が非常にやりにくい。
  • 立てるためのカバーなどが必要な場合がある。

などが挙げられます。Windowsにおいて、タッチ操作は、キーボードやマウスと比べると歴史が浅いこともあり、タッチでの使い勝手はあまり良くはありません。大量の文字の入力にはキーボードが必須です。確かにスクリーンキーボードを表示すれば文字入力ができることになっていますが、手探りでキーの位置がわからないこと、入力の合間に指を浮かせる必要があること、スクリーンキーボードが画面の半分近くを占有することなどにより、大量の文字入力には使えません。

机にそのまま置くと見えにくい場合も多く、机に置くときには見やすい角度で立てる必要があり、立てるためのカバーや台などが必要になります。また、立てるためのキックスタンドと呼ばれる機構を付与したSurfaceのような製品もありますが、それらについては、こちらで説明します。