一体型PC - パソコンの種類

15型から30型のディスプレイを内蔵したデスクトップPCです。重量は5kgから10kgで、持ち運ぶものではありませんし、建物や部屋の中を頻繁に移動させるものでもありません。性能は中くらいの性能から高性能までありますが、拡張性はほとんどありません。有名な機種としては、アップルのiMacなどが挙げられます。

長所としては、

  • 安価である。
  • 必要なものが一通り揃う。
  • 性能は中くらいからかなりの高性能まである。

などが挙げられます。デスクトップPCなのでバッテリー駆動や小型軽量化のためのコストが不要な上に、ディスプレイをセット買いするような状況になるので、比較的安価でコストパフォーマンスが高めです。他の種類のデスクトップのようにディスプレイなどを別に購入する必要がなく、ノートPCと同じように必須なものが一通り揃います。電力やサイズに余裕があるため、CPUや、画像表示に重要な役割を果たすGPUに高性能なものを搭載した機種もあります。

短所としては、

  • ディスプレイやキーボードなどを選べない。
  • 移動させるのが難しい。
  • 拡張性が高くない。

などが挙げられます。長所の「必要なものが一通り揃う。」というのは、用途によっては、ディスプレイやキーボードなどを選べない、または、無駄になるという短所になります。デスクトップなので当然、移動させにくくなっています。例外的に、バッテリーを搭載し、コンパクトにまとめる機能を持った機種もあるので、必要によって選ぶと良いでしょう。デスクトップPC最大のメリットに、部品の追加や交換による機能拡張がありますが、一体型PCではほとんどできないのが普通です。

超軽量ノートPC - パソコンの種類

800g以下の非常に気軽に持ち歩けるノートPCです。画面サイズは、10から13型くらいで、性能は中くらいの性能以下がほとんどです。有名な機種としては、パナソニックのLet’s note RZやSZシリーズ、NECのLavie Zなどが挙げられます。

長所も短所もモバイルノートPCと基本には同じですが、軽さとそれによる性能の制約がより進んだものになります。長所としては、

  • 非常に軽量で持ち歩ける。
  • 性能、機能がそこそこ優れたものもある。

などが挙げられます。非常に軽く、持ち歩くのも容易で、それなりに荷物の入った鞄に入れる場合だと、PCを入れていることを忘れてしまうほどです。一見小さく用途も限られそうですが、性能、機能は、高価なものを選べばそこそこのものが選べます。

短所としては、

  • 高価なものが多い。
  • 画面が小さい。
  • 性能、機能が最高でも中くらい。
  • インタフェースにアダプタが必要な機種が多い。
  • 唯一のPCとしては足りない。

などが挙げられます。技術的限界を追求した製品となるので、どうしても高価なものになります。重量の制約が、性能、機能、画面サイズ、内蔵インタフェースの数に対して、中型モバイルノートPCよりもより強く影響します。画面サイズは日頃の使い勝手に強く影響するので、機種選択では注意が必要です。

アダプタがないとUSB、VGA、HDMIなどが使えない、薄さのを優先した機種も多くなっています。発表や会議など状況によっては、アダプタを忘れてしまうと、PC本体を忘れたのと変わらないくらい危機的になる場合もあります。重要なインタフェースを標準装備している機種を選んだり、アダプタを追加購入したり、対策をしておくと良いでしょう。

さすがにこれほどの軽量になると、PC全体では中程度の性能が限界です。また、CPU名称で性能を判断する場合には注意が必要です。例えば、同じCore i7であったとしても、新旧だけでなく、モバイルノートPC用とか中型ノートPC用のような違いによって性能が変化します。このようなこともあり、唯一所有するPCとする場合には注意が必要です。基本はビジネス用途で、最高でもクリエイティブ用途の入り口程度という割り切りが必要です。画面の小ささは、近年は価格が下がっている大型ディスプレイを接続することで解決できます。