2D画像の編集 - パソコンの用途

2D画像と言っても色々ありますが、デジタル画像を取り扱うので、「写真の編集」と似たシステム構成になります。軽くやるだけなら、「一般的なPC用途」と同じで良いでしょう。本格的にやりたい場合には、それに合った機種や、大型ディスプレイや外付けストレージ、制作スタイルによってはペンタブレットなどが必要になります。

編集する画像と、画像編集ソフトの細やかな操作パネルの両方が見やすくないといけませんので、できれば20型以上、最低でも13型ディスプレイがあると良いでしょう。もし、コンテストに出品したり、印刷して作品として仕上げたりするくらい、非常に本格的に取り組むなら、色再現性に優れた高価なディスプレイが必要になるでしょう。また、写真ほどハイペースには増えないでしょうが、大量のデータを保管する必要があるので、1TB以上のストレージが必要になってきます。ストレージは、外付けHDDは追加が容易なので、あまり最初から気にする必要はないでしょう。

制作スタイルには作品の様式や好みで様々なものがあり、それによって使用するポインティングデバイスも変わってきます。ノートPC内蔵の定番ポインティングデバイスであるトラックパッドやThinpadでお馴染みのトラックポイントでは、画像編集は難しく、最低でもマウスは必要でしょう。手描きが重要な制作スタイルの場合には、ペンタブレットが重要となります。ペンタブレットと言っても、一般のスマートフォン用ペンのように指の代わりに動作するだけのあまり精度の良くないものもあるので注意が必要です。画像編集用のペンタブレットは、ペンの位置検出が正確なだけでなく、筆圧の検知まで可能で、筆遣いを作品に反映させることができます。また、このようなユーザの感覚が重要な装置になると、反応の具合やペン先のタッチ感など、仕様の数値に現れない好みの部分が選択において重要です。ペンタブレットには、以下のような種類があります。

液晶ペンタブレット搭載の一体型PC
画面が液晶ペンタブレットになっているデスクトップPCです。持ち運べませんが、大画面で使用できます。
液晶ペンタブレット搭載のノートPC
画面が液晶ペンタブレットになっているノートPCです。画面サイズが限られますが、持ち運べます。
液晶ペンタブレット
ペンタブレット機能を持ったディスプレイです。デスクトップPCを接続したり、持ち運んでいるモバイルノートPCなどを接続したり、自由な組み合わせで使用できます。デスクトップサイズのものやモバイルサイズのものもあります。
ペンタブレット
最も基本的なペンタブレットであり、板状の装置とペンのセットです。マウスのように、操作位置と画面が異なっており、わかりやすさでは液晶ペンタブレットに劣りますが、安価です。文脈によっては、全てのペンタブレット装置の総称になることもあります。

Adobe Illustratorを使用する場合のように、幾何学的な形状を丁寧に調整するような場合には、マウスが適しているでしょう。

画像の編集では、ソフトウェアも非常に重要です。GIMPのようなフリーのものから、CLIP STUDIO PAINT PROAdobe Photoshop Elementsのような15,000円以下の比較的安価な入門ソフト、Photoshop CCIllustrator CCのような高価なプロ用ソフトまで色々あります。詳細や比較は「写真や2D画像の編集ソフト」で説明しています。

写真の編集 - パソコンの用途

基本的には「一般的なPC用途」と同じで、軽くやるだけなら、それで良いでしょう。本格的にやりたい場合には、それに合った機種や、大画面や外付けストレージなどが必要になります。

編集する写真と、写真編集ソフトの細やかな操作パネルの両方が見やすくないといけませんので、できれば20型以上、最低でも13型ディスプレイがあると良いでしょう。もし、非常に本格的に作品作りをやるなら、色再現性に優れた高価なディスプレイが必要になるかもしれません。また、撮影した大量の写真データを保管する必要があるので、2TB以上のストレージが必要になってきます。ただし、ストレージは追加が容易なので、あまり最初から気にする必要はありません。

写真編集ソフトも重要です。GIMPのようなフリーのものから、Adobe Photoshop ElementsやCorelのPaintShop Proのような1万円前後の比較的安価な入門ソフト、Adobe Photoshop CCのような高価なプロ用ソフトまで色々あります。この分野のデファクトスタンダードはPhotoshop系のソフトとなっています。

写真は写真でも、デジタルカメラで撮影した写真ではなく、銀塩カメラで撮影した写真を扱うなら、写真をデジタルデータとして取り込むスキャナと呼ばれる装置が必要になります。非常に本格的に取り込むなら、特殊な機材ではありますが、フィルムからデジタル化を行うフィルムスキャナという選択肢もあります。