コピー先のパスが長すぎる-ファイルのコピーや書き込みができない

ファイルコピーや書き込みができない意外な理由にコピー先のパスが長すぎるというのがあります。このようなトラブルは、コピー元のファイルと装置、コピー先の装置の全てが正常であっても発生しますのでやっかいです。

Windows 11や10の場合は、パスの長さに256文字などの制限があります(詳細な文字数は、相対パスかどうかとか、レジストリによる設定をしたかのような様々な条件で変わってきますので、一概に256文字というわけではありません)。この制限のややこしいところは、ファイル名ではなく、ファイル名だけでなく、そのファイルが所属する一連のフォルダの名前を含むパスと呼ばれる文字列に対する制限だということです。そのため、正常に存在しているファイルをコピーするだけなのに、異なるパスのフォルダへのコピーするだけでエラーが発生します。

このようなエラーの対策としては、以下のようなものが考えられます。

    コピーするファイルのファイル名を短くする

    1つのファイルを1回限りのコピーするだけなら、ファイル名を短くするのが最も簡単です。近年は、ファイル名の制限も少なくなり、簡潔でわかりやすいファイル名に意識が向かないこともあるでしょう。これを機会に、ファイル名を洗練していくと良いでしょう。もちろん、フォルダ名に関しても同様のことがいえます。

    コピー先のフォルダを浅いフォルダにする

    このようなエラーは、データバックアップをしようとしたときに、一部のファイルに発生するというパターンも多いでしょう。取り立てて必要があるわけでもなく深いフォルダをコピー先にしている場合は、より浅いフォルダをコピー先にすれば問題は解決します。

    コピー先のフォルダ名を短くする

    パスを短くするなら、フォルダ名を短くすることも有効です。状況に応じて、上の浅いフォルダの活用と使い分けてください。

    USBメモリが認識されない

    PCの状態が不安定なときに、USBメモリが接続できない場合があるようです。とにかく記憶装置をPCに接続してデータのやりとりができれば良いという場合は、USBのHDDを試しにつないでみましょう。同じストレージですが、USBメモリとUSBハーディスクでは若干動作特性が違うようで、USBハーディスクでは問題なく使用できる場合があります。

    USBメモリが認識されない状態を改善したい場合は、Windows Updateを実行してOSの状態を最新の状態にすると改善する場合があります。また、電源を入れたまま数時間とか半日間放っておくと改善する場合もあるようです。緊急で使う必要のないパソコンなら、Update以外に特別な操作のなしに改善する可能性にかけるのも効率面から重要です。