意外に危険なモバイルハードディスクの熱

情報機器のセキュリティとはコンピュータウイルスの対策やシステムへの侵入の防止に限りません。機器の破損や火災の防止も重要なセキュリティです。今回はモバイルHDDの熱を取り上げます。モバイルHDDのような小型でパソコン本体の外にある機器でも、条件がそろうと容易に非常に高温に達してしまいます。

モバイルHDDでも長時間連続使用すればかなり熱くなります。これをさらに積み重ねて使うだけで、熱がこもってしまい、ケースが溶けるといった事故が起こる場合があります。もちろん、いつもそのような事故が起こるわけではなく、積み重ねを前提としていない2台のモバイルHDD同士が隙間なくピッタリと接している状態だと起こりやすくなります。

もちろん、2台のUSBメモリでも同様のことは起こりえるのですが、通常USBメモリはUSBポートから飛び出た形で使うので、積み重ねるのは困難です。一方、モバイルHDDは、通常USBケーブルを使用して接続するので積み重ねが可能で、さらに、どれも同じような大きさの直方体なので、あえて積み重ねて整頓して設置したくなるので注意が必要です。

発表用アカウントの活用

現代では、仕事や授業においてパソコンを使って発表することが普通となっています。パソコンには様々な使用履歴を活用した機能があるため、いつものパソコンで発表すると恥ずかしい思いをすることもあります。例えば、参考資料にYoutubeで公開されている動画を流したときに、次の動画候補としてちょっとエッチな動画が指定されたり、デモンストレーション時の仮名漢字変換で、好きなアニメキャラクターの名前が出てしまったりする可能性があります。また、扱っていること自体を機密にする必要があるようなファイルのファイル名などが、ファイル履歴に表示されることもあります。

様々な履歴データは初期化したり消したりすることもできますが、ブラウザ本体、Youtubeなどの多数のネットサービス、OS本体、アプリケーション、IMEなど非常に多岐にわたり、とてもすべてを完璧に処理するのは大変で、相当気をつけていても抜けが出てしまいます。そこで、活用したいのが発表用アカウントの作成です。発表の時のみに活用するようにすれば、ほとんどの履歴が日常のパソコン利用から切り離されます。情報が共有されてはいけない発表先が複数あるなら、複数の発表用アカウントにするのもよいでしょう。ただし、アカウントを別にしても、アカウント共通で動作するようなアプリケーションや、ストレージの中は共通なので油断は禁物です。