意外に危険なモバイルハードディスクの熱

情報機器のセキュリティとはコンピュータウイルスの対策やシステムへの侵入の防止に限りません。機器の破損や火災の防止も重要なセキュリティです。今回はモバイルHDDの熱を取り上げます。モバイルHDDのような小型でパソコン本体の外にある機器でも、条件がそろうと容易に非常に高温に達してしまいます。

モバイルHDDでも長時間連続使用すればかなり熱くなります。これをさらに積み重ねて使うだけで、熱がこもってしまい、ケースが溶けるといった事故が起こる場合があります。もちろん、いつもそのような事故が起こるわけではなく、積み重ねを前提としていない2台のモバイルHDD同士が隙間なくピッタリと接している状態だと起こりやすくなります。

もちろん、2台のUSBメモリでも同様のことは起こりえるのですが、通常USBメモリはUSBポートから飛び出た形で使うので、積み重ねるのは困難です。一方、モバイルHDDは、通常USBケーブルを使用して接続するので積み重ねが可能で、さらに、どれも同じような大きさの直方体なので、あえて積み重ねて整頓して設置したくなるので注意が必要です。

無線マウスがときどき動かない

無線接続のマウスが、完全にではなく、ときどき、動かないとか、反応が悪くなる不具合の解決方法について解説します。

有力な原因の一つとして、USB3の動作時に発生する電磁波がマウスが使用している電磁波に干渉するというのが挙げられます。時々動かなくなるのは、USB3の機器が動作しているときのみに発生するトラブルだからです。例えば、ユーザがUSB3対応のUSBメモリを持っているとして、必要なときしかパソコンに接続していないでしょうし、接続しっぱなしであっても常に読み書きが続くことなどまれでしょう。このために、ユーザからは、ときどき無線マウスの調子が悪いが原因がよくわからない、とか、パソコンの処理が忙しいせいでたまたまマウスが遅いだけで問題があるわけではないように見えてしまいます。

対策としては、USB3で接続されている機器と無線マウスのレシーバの距離をとることです。USB3機器と無線マウスレシーバを同じUSBハブに接続しているときでも、使用するポートを離してやるだけでも大きく改善する場合があります。それが難しいなら、USBを延長するケール部などを使用するのも良いでしょう。